2017年08月27日

重箱のおもさ

重箱のおもさ

沖縄の重箱って奥が深いんですよ。
きっと。

お祝いや法事どれも一緒で飽きる、って言っているあなた、チッチッチ甘いぜ!
ひそかに違うんです、昆布の形とか三枚肉の場所とか、かまぼこの色とか。
それになぜどれも同じなのかという理由を知ると、ちゃんといただかないとね、っていう気持ちになりますよ。
多分ですよ、考察ですよ!
お祝いと法事の重箱の内容はほぼ似てます。
というのも、島内でいつでも調達できる食材が昆布、かまぼこ、三枚肉、天ぷら、豆腐、もち。
昔は冷蔵庫もなかったのでこれらはどうにか頑張ったら調達できたんですよ、昔は。
なのでお祝いや法事関係なくこれらが入ってるんです。
それぞれの事でいらっしゃるお客様をおもてなしする料理として。
そして、予想できるお祝いごとで季節があえば子孫繁栄の意味を込めてターンム(田芋)など縁起のいいものをつかう。
その時の季節の野菜の煮物。
揚げたり(豆腐、天ぷら)、煮たりして長持ちする工夫も先人の知恵。
ものがない時代のみえるひとやみえないひとへのおもてなしや想い。
より心をこめるためきれいに手作りして盛り付ける、これも大切なポイントというのを昔の人は知っていた。

いつしかみえないご先祖がどうやって食べる?
とか
今どき誰も重箱料理を喜んで食べる人はいない!
とか
同じものばっかりで飽きた、翌日も翌翌日もこれ!
とか
作るのが大変!
とか
長男じゃないから!
とか
オードブルの方がおいしい!
とか

まぁ、いろいろ言いますよ、みんな。
ぶっちゃけ大変ですよ、この9品作るって。
時代にあったやり方でもいいとは思います。
でも昔から受け継がれているものをちゃんと作った時、またはそれを見たときにハッとしますよ。
そこじゃないんだって!

料理教室で作ってみて、そこじゃないって気付いたのですが、弱気なワタクシはこのびしっときれいな手作り重箱を作って持っていく勇気がない。
どこどこのオードブルがおいしいとか三枚肉の脂が嫌とかもちの扱い(誰か持っていかないねー)とか品評会やオークション(いや、売れ残りセールみたいな)みたいになるのがこわいんで、作れません^^;
いや、その前にお父さん次男なんで(^_-)

チャンチャン(^_-)

重箱のおもさ







Posted by ぞうさん at 17:59│Comments(0)
 
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